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筆談

Posted on 2013年9月29日

今、100年前のファンボイチャウが日本に来た時のことを扱ったドラマをテレビでやっている。日本とベトナムをつなぐ最初と言って良い出来事である。ドンズー運動は、日本に習えということで、多くの有為な青年がその後日本に来た。ベトナムの独立の志士と日本のつながりの発端のできごとでもある。彼が最初に日本に来た時、どうやって会話をしたか。そのシーンがあった。漢字を使った筆談だ。

漢字を使った筆談。自分もやったことがある。それを鮮明に思い出した。10年以上前になる。エクアドル訪問の帰り、キトの空港でそれは起こった。アメリカン航空でのフロリダ・キトの往復切符。それとユナイテッドの成田・フロリダ往復。この組み合わせでエクアドル訪問をした。十分な時間はフロリダであるはず、しかし、キトでは成田便の搭乗券はもらえないし、荷物もいったんフロリダで受け取らなければならない。なので、内心は乗り継げるか、到着は遅れないか、かなり心配していた。

その日、乗る予定のアメリカン航空、出発時間をすぎても出る気配がない。機体はそこに居る。搭乗待合室まで集められたが、それでも出ない。アナウンスもない。まいったなぁ。しばらくしたら、地上係員が私のところにきた。英語はわかるか?大丈夫と返す。ほっとした顔。「実は協力をおねがいしたい。あちらに座っている中国人の老婦人。その荷物を調べなければならない。なんとかその中国人を説得してくれないか?どうやって話をしようとしても、手を横に振るだけで話ができない。」とりあえずやるよ、というしかない。見渡して東洋人は私だけ。老婦人の前にいった。とたんにひらめいた。筆談だ。

私も中国語の文法はわからない。しかしやるだけだ。それで、紙をもらって、「欲 開 鞄」と書き、係員を指さしながら、見せた。いっぱつ。それで彼女はうなずいた。首を縦に振った。係員は彼女をつれていった。しばらくして、係員が来て、助かった、ありがとうとといった。搭乗開始のアナウンスがあった。歩いてターミナルから出て、飛行機のところまでいき、それで乗った。フロリダでは間に合った。

それだけのエピソードである。漢字の威力。

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