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ボストンで生まれたFACEBOOKもカリフォルニアに行ってしまった

Posted on 2011年8月16日

ワシントンDCで会議があって、そのあと、次の出張地であるボストンへ行った。気分的には「帰った」。空港で、シルバーラインの列に、切符を買って並ぶ。2ドル。ターミナルの外の一番右の端に、Tの看板とともに位置している。ちょうど一台行ってしまったので、10分強待った。先頭から4番目くらい。すぐに長い列ができた。すると、白いポロシャツに白い短パンの中年紳士ががらがらと荷物を引きながら、列の脇をまっすぐ先頭までやってきた。そして私より前の女の人の脇に立った。私の前に並んでいるのは若い女性ばかり。ヨーロッパ系の感じの人もいる。そして、その男は立っている。しかし、その女性とは無関係らしい。声をかけようかどうしようか迷っていた。何かのタイミングで、思わずExcuse meと声をかけてしまった。その男も含めて近くに居る人が一斉にこっちを見た。緊張した空気があった。みんな気にしていたようだ。「みんな並んでいますよ」。一言いった。彼は、「そんなこと心配しているのか。問題ないよ」と強い調子でいう。ちょっと言い方の感じはsnobbyな感じ。私は何も答えず、にこっとだけした。私の直後には若いカップル。男の方は何も言わずしかし鋭い目線を彼になげかける。しかし、まだそこに立っている。見ないようにした。どうするだろうかとは思っていた。しかし、トラブルはいやだしね。バスが来た。運転手が下りて後ろの方を見てどなった。「うしろの方のドアからはいるんじゃないよ、前から順番にね!乗ったらどんどん奥に入って!」すくなくとももう30人くらいは並んでいる。その女性の運転手には迫力があった。ふと見るとその男性は、いつのまにか椅子に座っていた。私が横を通ると、「心配いらないだろ、私はここに座りたかったんだ」と私に声をかけ、一台見送った。私はにこっとだけして乗車した。声はださないことにした。なぜか今でも気になる旅の一コマである。

もう一つ、気になったこと。知り合いのオフィスを訪問した。彼は生粋のボストン人間。「ボストンで生まれたFACEBOOKもカリフォルニアに行ってしまった。今まではこことシリコンバレーは拮抗していた。けれども今は差が付いてる。どうしてだと思う?」私は黙ってうなずいていた。彼は続ける。「せっかくうまれたものもカリフォルニアに行くのは、こっちの企業は、契約で社員を縛る。何かやろうとしてはじめたらそこでずっとやらないといけない。そんなの自由がないよ。だから、いろいろ挑戦できるやつはみんなカリフォルニアに行ってしまう。FACEBOOKが行ったことで何万人もの仕事がボストンから消えた。」なろほど。

別の友人にあった。彼は言う。「ボストンはやっぱりいいね。新しいことを、しっかり着実に生み出す土壌がある。実績もある。一端雇用に心配のない契約になれば、安心して挑戦に没頭できる。」なるほど。

どっちがほんとうなんだろう?おそらくどっちも。

日本はいま30歳代の人たちは10年前に雇用の流動性の掛け声のもとに、多くが有期雇用となった。なおその影響をその世代は受けている。いまその効果はどうだったろうか?

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