テレビで、オーストラリアの生き物の紹介をしていた。ある意味では自分たちに通じる生命の本質の話を語っているような気がした。
まず、穴カエル。年間としてはときたま雨がたまって湖になる場所の地中に住むカエルの映像。雨が降り、池になっているときに地表に顔をだし、食事をし、そして子孫を残すために生殖活動をする、元気にとびまわるその姿、短い春を謳歌しているように見える。それ以外の期間は地中の穴の中でじっとしている。体表がかわかないように、膜で体を覆う。そのじっとしている状態で1年間ももつという。雨が降って地表に出ると最初にすることは、その膜をとりのぞくこと、そしてその膜を大事な栄養としてたべてしまう。
次は貯蔵アリ。巨大なお腹をしていて、そこに蜜をためる。ようするに人の分までためておくのが仕事。自分で動いたりみのまわりのことはできない。蜜が取れない時期になったらそれを仲間のために吐き出す。人間もこのありをみつけだしてはその蜜を食べる。
こんな乾燥大陸にまでどうして生命が生きていて、そしてそれぞれの役割があって、そこにふんばっているんだろうか。不思議。
暑い夏のある日に考えたことである。