iPadが来てから3週間ほど経った。以前にIEEEの記事のiPadの画面についてを紹介したりしたが、実際に使ってみてどんな感じかちょっと書いておく。
まず、電源は意外に長持ちする。IT囲碁で遊んでいると結構CPUを食うらしく、iPod Touchではみるみるバッテリメータが下がっていく。2局はもつかもたないかくらい。iPadでは、その大きさで比較してももっともつわけだが、それでも相当違うという感覚を持つ。
使い方だが、結局お茶の間に、あるいはオフィスの机の上に投げ出しておいて、すぐにインターネットアクセスをしてチェックをしたい場合に一番有効な気がする。つまり、立ち上がりが早いこと。これに勝るものはない。アクセスしようとしたら瞬間的に使える。
自分でも紹介したiPadの液晶の話だが、やはり屋外の昼光の下では反射してみにくい。家の中で使うものなんだろう。
一般的な特性としては、壮大なシンクという感じがする。つまり、インターネットの情報を吸収しまくって、そとには出さないのが本質のようだ。iPadは、知的消費生活用で、知的生産の道具ではない。デジタルコンテンツの中でも文書あるいはそれに相当するファイルを整理して入れたり出したりしようとしてもうまくいかない。iPadで何か文書を書いて、それを外に出そうとしてももどろっこしくて、結局いやになることになる。写真や動画の編集もできないというべき。USBにファイルが出せない。プロジェクタでいろいろと投影しようとしてもうまくいかない。ストリーミングによる動画的なコンピュータ間の連携は、アップルが許すプロトコルに結局限られてしまう。端的な例はフラッシュができないという問題である。
アプリについていえば、iPod/iPhoneとの互換性がある扱いのものと、iPad独自のものとがあるが、AppStoreのインタフェースやYouTubeのインタフェースなどはiPod Touch/iPhoneの方が好み。
結局、起動が早くて、タッチパネルで、軽くて、薄くて、そして、アプリの選択と実行がタッチとボタン一つでできる、これが優れている部分だと感じる。
とすれば、Androidやその他の仕組みで、同様の機能要素に取り組んだものがあったとしたら楽しみである。
とりあえず。