マスク氏が描くAI活用の未来像。サロン的議論とそこでの構想。長い未来へ向けて走る馬に人参をぶら下げるからという話。これと100年単位の現実の課題に対する構想の話を区別したい。それなしにシンギュラリティ論議をするならそれはたしかに未来論ではあるが、実現性という点では、現実とのつながりを見出せるかという以前に、あまりにも実現可能技術として想定されるものとは乖離と未熟さがある。最近では宇宙船のロケットエンジンの推進力と速度が決定的な課題を突きつけている。亜光速の速度への思いつきはいくつかあるが、ホントかどうかはわからない。そうでないと、秒速1000キロくらいだとすると、光速の300分の1。それができたとしても最も近いプロキシマケンタウリが4.2光年の距離というが、そこでさえ片道は1200年かかるということになる。宇宙服を着なくても生活できる環境は基本、地球から持っていかなければならない。火星の話のすぐの延長として、どこか地球と同じ星へ移住する、とかが極めて単純に連続的に意識されかねない。もちろん技術は進むが、生成AIなどはまだまだオモチャができるかという水準、あるいは定まった手順の定まった処理を代行する目標が手に届きそうかもという段階。これらをごちゃごちゃにしたまま危機感をあおるようなシンギュラリティ論議なら関わることはできない。(2024.11.22のFacebookへの自分の書き込みの大部分)