ネットを使ったビジネスが、小規模の生産に対応してくれる、しかも安く。そしてそれが知られるようになると、時代は一歩ずつ変わっていく。
最近の身近な例を記録しておこう。教会のクリスマス案内のちらし。デザインを含めた外部発注などもってのほか。今までは自分たちで原稿作りから印刷までやっていた。多少きれいな色の紙、1枚2円、を買う。これに備え付けの印刷機で黒字で印刷し(それしかチョイスはない)、新聞配達店に持ち込んで、新聞と一緒にくばってもらう。だいたい5000枚。裏表印刷。多い年だと2万枚とか作る。これを自分で印刷機をまわすのは大変!だいたい小型印刷機でそれだけの量を作ろうとすると時間もかかるし、トラブったりいろいろ。みんなで手分けして奉仕作業としてあるいは事務職の仕事として行う。それはそれで実はある。
この手間がどうにも大変になってきた。それでそもそも新聞の折り込みちらしは実際に効果があるのか、とか議論沸騰。だれかが、プリントなんとかというサイトを見つけてきた。5000枚で1万2千円。原稿をメールで持ち込むと、印刷されたものが郵送されて帰ってくる。よくみられるような折り込み広告に匹敵する品質のものが数日後に納品された。きれいな色使い。両面印刷。紙もいい。いままでの紙代相当分だけでいい。大幅にきれいなものができた。事務の大作業も大きく軽減された。
受ける側の業者。こういう発注が多量にあって、印刷機をどんどんまわすことができれば、さっと計算しても数人以下の会社ならなんとか食べていけそう。でも、1日10時間くらいまわして、月20日以上かなぁ、素人計算では。
本に書いてあること、身近な例で追試をしよう。少し真相が見えてきて、同時に日本での実態を考える助けになる。