「技術は中立だが、それを使う人間は中立ではない」(第五の権力、E. Schmidt & J. Cohen著、櫻井祐子訳、ダイヤモンド社P100)
これは真理だと言っている。そうだろう。「標準がないのが中立だ、標準はそれに加わった人たちの利益を代表している」という真理もある。そうなると、完全自由市場にもっとも近い存在とされるインターネットは、新しい技術をひっさげて登場する新規参入者にとってはもっともふさわしい実験場であり、ソースであり、シンクである。
完全に中立な人間なぞいない。ましてやfor profitの企業は、かかげた目標のために進んで行く。中立ということはありえない。
しかし、情報の非対称性がある、また、投下できる資本力の差がある。中立な技術も公平とは言えない。